丹沢山 2009.11.21-22

たんざわさん・1567m(神奈川県相模原市と愛甲郡清川村、足柄上郡山北町)



丹沢山(たんざわさん・たんざわやま)は、神奈川県相模原市と愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境界に位置する標高1567mの山である。もともと、丹沢山とは丹沢中央部に連なる山々の総称であっつたが、明治時代の測量時に当山に三角点が設置され、その仮称として丹沢山と名づけられたのがそのまま現在へと至り、一峰の山名となる。しかし深田久弥が日本百名山に選んだ丹沢山とは、丹沢中央部に連なる山々の総称である。

万年山
塔ノ岳山頂から見る、蛭ヶ岳(中央)

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丹沢といえばいつも、大山と塔ノ岳、鍋割山だけだったが、今回週末を利用して、丹沢縦走の山旅に出かけることにする。今回のメンバーは、会社の先輩と奥さん、自分の3名である。ヤビツ峠から塔ノ岳まではいつもと同じであるが、そこから丹沢山を縦走して天ヶ瀬に抜けることにする。途中から丹沢山から蛭ヶ岳を往復することも計画に入れたかったが、時間的に無理があるので断念する。いくつかの丹沢の山々の山頂には山小屋がある。当初、丹沢山のみやま山荘に予約を入れたが、満員だとのことで、次に蛭ヶ岳山荘を考えるが時間的に無理がある。塔ノ岳山頂の尊仏山荘も満員が予想されたので、結局、塔ノ岳から大倉尾根を少し下ったところにある花立山荘に泊まることにする。




1日目(2009年11月21日) ヤビツ峠〜花立山荘

歩行距離 8.6km
所要時間 6時間25分
累積標高差 (+) 1144m  (-) 625m
コース ヤビツ峠09:35 → 表尾根登山口10:00 → ニノ塔11:00 → 三ノ塔11:30
→ 烏尾山13:05 → 新大日14:45 → 塔ノ岳15:30 → 花立山荘16:00

小田急線秦野駅からバスに乗りヤビツ峠で下車、舗装道を20分ほど下ると、右手に富士見山荘がある。登山口はそのすぐ傍にある。10:00登山口から樹林の山道に入る。紅葉が美しい。林道を横切り再び登山道に入る。ガレ場の急登を登る。先輩は奥さんを気遣い上から優しく見守る。後方に豪峰の大山が見える。11:05二ノ塔に達する。山頂は登山者でいっぱいだ。

11:30三ノ塔に達する。ちょうど時間もいい頃なので、山頂で昼飯にすることにする。食事(昼食のみ)の分担は、1日目は自分が、2日目は先輩が担当する。1日目は、定番のねぎ豚カレーうどん(自分が命名)を作る。レシピは、山好の兄から教わったものだ。アパートの冷凍庫で凍らせた豚バラ肉の細切れを炒め、ネギを加え更に炒める。分量の水を入れる。沸騰したらうどんスープの素と、カレーのルーを入れ煮込む。うどんを入れ柔くなれば出来上がり(写真には灰汁が浮き見た目が悪い・・・)。これまでの山行で何回も作ったが、評価はまずまずである。見てくれが悪くても、山で食べれば何でも美味しいかもしれない・・・。今朝つくったおむすびと一緒に食べる。三ノ塔からは目の前に富士山がよく見えるのであるが、今日はあいにく視界が悪く全然見えない。三ノ塔を少し過ぎたところから丹沢表尾根の稜線がよく見える。丹沢の山々の景色の中でも、絵になる一枚が撮れる場所ではないかと思う。

一旦急な岩場を下り、13:10烏尾山に到着。ここにも小さい三角の山小屋がある。13:40行者岳に達する。ここから鎖が取り付けられた、急な岩場を下る。14:00木の橋が設置された崩壊地を渡る。そのあとは部分的に木道が設置され歩きやすい。14:45新大日に到着する。歩いていると突然3頭に鹿に遭遇する。登山者に慣れているのか、あまりこちらを気にしていない様子。新大日を過ぎると道は平坦になり、目の前に塔ノ岳が見えてくる。

しばらく雑木林のトンネルを通ると小さい民家のような、木ノ又小屋がある。ガレ場の急登を登りき、15:30塔ノ岳山頂に達する。山頂にある尊仏山荘で小休止し、コヒーを飲みながら小屋の主人から情報得る。小屋は登山客で満員のようだ。視界がいまひとつだが、山頂からは南東方向に登ってきた稜線と大山がよく見える。北側には檜洞丸(ひのきぼらまる)、蛭ヶ岳、丹沢山が、西側に大室山など西丹沢などが、南は眼下に江ノ島、相模平野が見える。視界がよければ富士山が目の前にそびえているはずであったが、今日は全然見えない。尊仏山荘をあとにして、大倉尾根を下っていく。16:15花立山荘に到着する。

小屋は空いており、泊り客は自分たちも含め全員で8名しかいない。夕食の準備は女性の登山客2名も手伝っている。何回もここに泊まりに来ているのだろうか。全員で夕食を囲み酒盛りとなる。例によって持ってきた焼酎は、直ぐになくなり、あとは他の登山客が担ぎ上げた焼酎やワインをご馳走になる。すんません!小屋番の人の本業は会社員である。ある新聞記事が小屋に掲示してあり、以前、その小屋番の人が、けが人を小屋から麓まで背負って下り、そのことにより表彰されといことである。人一人背負って下りるなんて、そうとうな体力がいることだろう。すごい!頭が下がる。宴会も終わり、後片付けは明日だ!部屋はいくつかあり、空いているので3人のための2階個室を貰う。厚い羽根布団をかぶり眠りに就く、外の気温は下がり氷点下になっているものと思われる。部屋の中も気温が下がり体は暖かいのだが、布団の外にでている頭が冷える。毛糸の帽子が必要だった。とにかくぐっすり眠りに就く。翌朝、先輩の奥さんから聞いた話では、昨晩は頭が冷えて眠れなかったそうだ。そういえば俺の頭も少し冷えているような感じがする・・・。




2日目 (2009年11月22日) 花立山荘〜三叉路

歩行距離 14.0km
所要時間 9時間30分
累積標高差 (+) 912m  (-) 1889m
コース 花立山荘08:30 → 塔ノ岳09:15 → 丹沢山10:40 → 西峰 → 中峰
 → 東峰 → 高畑山 → 宮ヶ瀬18:00

朝食後、小屋の前で記念撮影し、08:30小屋番の人達に見送られ出発する。だいぶ朝寝坊をしてしまった。急登を塔ノ岳へ登り返す。標高差は300mもあった。小さい山ひとつくらいの標高差だ。09:30塔ノ岳を通過、尊仏山荘の横を通り、急坂を下り整備された快適な登山道になる。雨が降り始め、レインスーツを着込む。10:40丹沢山山頂に到着する。山頂に石の道標がある。ガイドブックによれば、ここから目の前に富士山が見えるはずだが、ガスで何も見えず。近くにある新築のみやま山荘で休憩し、コーヒーを飲みながら小屋の人と話をする。この小屋は、2階に回転式のベットのようなものがあり、狭いスペースに多数の人が宿泊できるようだ。満員でなければここに泊まっていたはずである。

丹沢山を過ぎ深い森の中で昼メシを食べる。今日は先輩の担当で焼き飯と餅入りのスープを食べる。西峰、中峰、東峰の厳しいアップダウンを越えていく。人があまり通っていないのか、道が見分けにくくなっている急斜面の道や、手すりやロープのない高所に架けられた渡り板。石橋を叩いてわたる自分は、渡り板を四つん這いになって渡る。先輩夫婦は、堂々と立って渡る・・・。極めつけは両側が切れ落ちた崖の上の岩を、よじ登らなければならない場所を通過する。落ちたら最後だ!と、冷や汗をかきながら岩をよじ登る。このコースに先輩と奥さんを連れてきたことを後悔する。高畑山を通過したあと少しづつ日が暮れてくる。そして奥さんが足を挫き、先輩の支えがなければ歩けない状態になった。ヘッドランプを持ってきていたので頭にかぶり、ゆっくり降っていく。なんとか宮ケ瀬のバス停に到着する。後で大変な目にあわせたことを奥さんに謝る。暖房を使用せず、車内ががちがちに冷えたバスで最寄りの駅まで行き。帰宅の途につく。今回は、反省点がたくさんあった。コースの研究不足と選定ミス。次回の山行に活かさなければ・・・。



丹沢山
ヤビツ峠バス停から富士見山荘前の登山口へ
丹沢山
表尾根登山口に入る。
丹沢山
背後に大山がよく見える。
丹沢山
山麓は紅葉真っ盛りだ。
丹沢山
二ノ塔に到着する。
丹沢山
三ノ塔に到着する。
丹沢山
三ノ塔で昼メシ・豚ネギカレーうどんを食べる。
丹沢山
三ノ塔から塔ノ岳を目指す。
丹沢山
烏尾山を目指し、急登を下る。
丹沢山
急坂のガレ場を下る。
丹沢山
烏尾山に到着する。
丹沢山
烏尾山にて一休み。
丹沢山
塔ノ岳は雲に霞む。
丹沢山
塔ノ岳を目指す。
丹沢山
行者岳を通過する。塔ノ岳まであと2.3km。
丹沢山
鎖場を下る。
丹沢山
崩壊地に架かる木橋を渡る。
丹沢山
三ノ塔と烏尾山を振り返る。
丹沢山
三ノ塔、烏尾山、行者岳を振り返る。
丹沢山
烏尾山と崩壊地を振り返る。
丹沢山
新大日で小休止する。
丹沢山
新大日小屋
丹沢山
鹿がいる。
丹沢山
塔ノ岳山頂が見えてくる。
丹沢山
塔ノ岳山頂に到着。右の小屋は日ノ出山荘。
丹沢山
塔ノ岳山頂と尊仏山荘。
丹沢山
塔ノ岳山頂
丹沢山
大山と表尾根の山々を見る。
丹沢山
塔ノ岳から西側の眺望。
丹沢山
翌朝、前夜泊まった花立山荘を出発する。
丹沢山
また塔ノ岳へのきつい登りを行く。
丹沢山
花立山荘付近から表尾根と大山を見る。
丹沢山
塔ノ岳から丹沢山を目指す。
丹沢山
倒木をくぐる。
丹沢山 丹沢山
丹沢山
丹沢山山頂に到着する。
丹沢山
丹沢山山頂
丹沢山 丹沢山
丹沢山
丹沢山山頂近くにあるみやま山荘・本当はここに泊まるはずで
あったが・・・。小休止してコーヒーを飲む。
丹沢山
紅葉の森を行く。
丹沢山 丹沢山
丹沢山
金冷やし?両側が切れ落ちた岩をよじ登る。落ちたら最後・・・。
丹沢山
ゴールの宮ケ瀬が見えてくる。
丹沢山
塔ノ岳山頂から蛭ヶ岳を見る。大きな雄鹿がいる。
丹沢山大山と表尾根の稜線を見る。





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